後立山南部(長野) 爺ヶ岳(2669.9m) 2020年8月10日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:12 柏原新道登山口−−3:54 種池山荘−−4:45 爺ヶ岳中峰 5:09−−5:25 爺ヶ岳南峰−−5:55 種池山荘 6:02−−7:31 柏原新道登山口

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2020年8月10日 日帰り
天候曇時々ガス。稜線は強風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口前に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し。ガレ沢の雪渓は消えていた
山頂の展望晴れれば大展望
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コメントお盆休みの三連休最終日に爺ヶ岳へ。沖縄付近の台風から日本海の前線へ湿った南西の風が入る影響で稜線には雲がかかり、標高2700m以上が雲の中で爺ヶ岳は時々ガスがかかっていた。かろうじて富士山が見えたが、それ以外はイマイチだった。お盆休みにしては登山者数は少なく、今回も団体様は皆無だった。




午前1時過ぎに出発 真夜中の扇沢駅
アザミ沢 ガレ沢。雪は皆無
種池山荘。明かりがついていた 爺ヶ岳中峰山頂
雲の隙間から太陽が顔を出す うっすらと富士山
爺ヶ岳中峰から見た南〜西〜北西の展望。高い山は全て雲の中
爺ヶ岳中峰から見た鹿島槍 爺ヶ岳南峰に向かう
ミヤマコゴメグサ ゴゼンタチバナ
たぶんクモマスミレ 南峰〜中峰鞍部の雪渓。来週には消えてしまいそう
南峰〜中峰鞍部のコマクサ 中峰を振り返る
爺ヶ岳南峰から見た南〜南西の展望
爺ヶ岳南峰から見た南西〜西〜北の展望
爺ヶ岳南峰から見た種池山荘 チングルマ
ウサギギク 種池山荘。今日は行きも帰りの人の姿があった
テガタチドリ。飯縄山ではとうに終わっている ミヤマキンポウゲ
ハクサンフウロ エゾシオガマ
ヤマハハコ ミヤマアキノキリンソウ。あちこちに多数咲いていた
クマ出没の注意書き。昨日は上高地と大町で被害あり モミジカラマツに似ているが花が異なる→ハナチダケサシが正解
シモツケ ハクサンオミナエシ
クルマユリ ヨツバシオガマ
残雪は皆無 ミヤマキンポウゲ
モミジカラマツ 扇沢
アジサイだがヤマアジサイでいいのか?
オオバギボウシ オオカニコウモリ
キオン 登山口到着。登山指導所に人が詰めていた
扇沢で水浴び。対岸の駐車場も満車状態 登山口前の駐車場。ここに駐車できた


・お盆休み3連休最終日。天気予報は基本的に晴れだが太平洋高気圧の張り出しがイマイチで日本海には前線が停滞し、北陸周辺は高気圧の縁に当たって等圧線が南西から北東へ走って南西からの湿った風が入る気圧配置。こんな時は下界では天気は良くても山の上は強風でガスっている可能性がある。各種天気予報を検討した結果、今回は後立山の爺ヶ岳に決定。今後の体力配分を考えてのことでもある。

・夕方に現地入りしたが登山口前の駐車場に空き有。人によっては明日は平日で仕事があるからだろう。それでも私を含めて短時間で3台がやってきたので、通常の日曜夜よりはずっと人は多いと言えよう。。

・日の出は期待できないが念のため山頂に日の出の時刻に到着するよう夜中に出発。さすがにこの時間に他に歩いている登山者は無し。気温は適度に低く、登山口付近でもあまり暑さを感じない。濡れタオルは登りでは登場せずに済んだ。強制風冷用の扇は出動。登山口付近では上空に僅かに星が見えたが県境稜線方向には星は見えず、山には雲がかかっているようだ。扇沢には雲はかかっておらず駅の光がきれいに見えていた。

・柏原新道を歩いていると時々小雨がぱらつき、いよいよ天気が怪しくなってきた。雨具は持ってきているがまだ出番が必要なほどの雨量ではないが、テンションはがた落ちだ。

・雪が消えたガレ沢を横断、なおも上がって種池山荘に到着。小屋の全ての窓は真っ暗。通常の夏山シーズンなら常夜灯や厨房の光があるはずなのだが、今シーズンは小屋の活動開始時間が遅いままのようだ。爺ヶ岳方面に登山者の光は皆無。

・種池山荘付近から爺ヶ岳南峰が見えるがかろうじてガスの下らしい。頭上は低い雲に覆われて星は見えない。県境稜線を爺ヶ岳南峰へと上がっていくと西寄りの風が強まり、寝たハイマツ帯に入る直前で防寒用に上下ともゴアを着用。

・稜線からは冷池山荘とテント場の光が見えた。赤岩ノ頭付近にも光あり。鹿島槍の山頂部はガスに覆われていた。やっぱり今日の天気は期待できない。

・往路は南峰山頂をパスして直接中峰へ。鞍部南側の雪渓はほんの僅か残る程度。次に来るときには消えてしまいそうだ。

・強風の中、無人の中峰山頂へ到着。ガスがかかったり切れたりでガスがかかるギリギリの高さ。まだ周囲は暗いが東の空は明るくなっている。

・5時ちょうどに雲の僅かな切れ間から太陽が上がってきたが、すぐに雲の中へ。上も下も雲に覆われて遠望が利かない中、富士山と南ア北部だけは微かに見ることができた。常念山脈もこちらと同様に標高2700m前後が雲の底で、見えているのは唐沢岳と餓鬼岳のみ。手近なところでは蓮華岳が雲から出たり入ったりで、針ノ木岳はずっと姿を見せることは無かった。

・立山、剱岳方面も雲の下に見えているは池平山より北側の山々のみ。もしかしたら日本海側の平野部は晴れているのかもしれない。

・天候の回復は見込めないので軽く飯を食ってから下山開始。南峰ではこれから鹿島槍に向かうのであろう若者2名とすれ違った。おそらく鹿島槍はずっとガスの中だろうし、風も弱まらないだろうなぁ。

・南峰から下り始めると森林限界を越えて障害物の無い稜線なのに急激に風が弱まった。どうもある標高を境にして西寄りの強風が吹いているようだ。おかげで山頂では防寒装備を着ても鼻水を垂らすほど体感的に寒かったのがずいぶんマシになった。

・山頂付近で見られた花はミヤマコゴメグサ、ゴゼンタチバナ、クモマスミレ、鞍部のコマクサ。ミヤマダイコンソウはおしまい。種池山荘東側のお花畑ではチングルマが盛り。ウサギギク、ミヤマキンポウゲ、エゾシオガマ、ハクサンフウロ、ヤマハハコなど。ミヤマアキノキリンソウは広い範囲で咲いていた。

・帰りの種池山荘前には登山者の姿あり。ここより下は風が弱いので防寒装備を脱いで放熱のいい格好に変身。

・下山時にすれ違った登山者数は通常の週末より少なかった。それでも駐車場は満杯状態で賑わっていた。車に戻る前に扇沢に下って水浴び。登山口も曇りで日差しが無く体を動かさなければ暑さは感じないが、下山の運動で結構な汗をかかされた。

・登山口には登山指導所に人が入って、これから登り始める人は登山届を書いていた。

 

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